* 素VimmerのEvil事始め

* * この記事はEvil Advent Calender 2014 2日目の記事です。

 

今年の8月からEmacsとEvilを始めた素Vimmer、 私( ´_>`)yoshitiaの話です。

このくらいの記事でも問題ないので見てる私よりできるEvil使いな方はちょっと本気出して記事書くだけでモテます。

 

** vimとの初遭遇

2007年頃、とあるIT企業が2か月研修してその出来で決める採用方法を行ってまして、それにホイホイ応募しました。
 研修の環境は研修生にWindowsXPのマシンが割り当てられている普通の環境でしたが、先生がどうもApple信者だったらしく、コーディング等はtera termからサーバ

(ログイン後メッセージにDarwinとあったのでMac OS X?)

に接続したアカウントごとのフォルダ内、メインの内容はhtml, cssに少々Cとかその他でした。やたらW3C標準の書き方へのこだわりとhtmlに半角カタカナがあるのを文字化けの元であると〓を書いて添削してました。

 あと、先生の趣味なのかhtmlの記事をフランス語の記号付き文字で書かせたり。ヒヨコのアイコンがトレードマークのようです。
(ここまでの情報で誰かわかる人は十中八九同じ先生に教えてもらってるはず)

 そして、テキストエディタコマンドラインについて教えていただきました。terapadと今回の記事の元、vimです。



** その後とVimとの付き合い

 結局その研修後採用はされませんでしたがVimの編集力が生かせる程度には使えるようになっていたのでIT業界にご縁ができる2013年後半まで、自宅のPCに@kaoriyaさん配布のVimを操作は忘れないようにと時折使っていました。

 今当時の私にアドバイスできるなら
「沖縄で素人がIT系に就職は無理ゲーだからさっさと東京行け。」

 

** Vimの本気を知る

 2014年の春ごろから東京に来たのを契機に、lingrvim部屋にログインするように。そこで見聞きするVimは私が以前教えられたVimとは別物でした。
(実はvi互換の機能以外は教えられてなかったっぽいのに気付いてきたのもこの時期)
プラグインで自動補完機能を付加出来たり、シェルが使えたりtwitterできたり・・・
今までキーバインドが元で敬遠してきたEmacsと何が違うんだ?、と同時に
組み込みのタブやファイラ機能を知り、今まで.vimrcをろくに書きもしなかったのはvimはあまり設定書かなくても大丈夫、ではなく、単にvimの性能に不満を感じるほど使い込んでなかった事に気づきました。

** そしてEmacs

 lingrにログインするようになってVimの知らなかった機能に触れるたびにVimの機能すごい(かなり)、とはなるのですがプラグインを積極的に導入する気にはなかなかなりませんでした。
(そのうちVimを簡易IDEを作ろうってなるまでは恐らくそのまま)

 根が便利なものがあってもそれがどうしても必要になるまでは手を出さない気質なものでこれから先この業界で働くにはいいものではないな、と始めたのがEmacsです。
(やっと出てきた)
今まで何度か手を出そうとしてきてやめた原因がVimmerに時折ネタにされる

EMACS(Enter Meta Alt Control Shift)
と言われる程修飾キーを多用するキーバインドです。(小指は大切に。)
始めてみようとしてC-f, C-b, C-n, C-pの前にくじけた人は多いと思います。
そこを敢えて始めようと思った動機は、rubyのパパことまつもとゆきひろさんが愛用しているエディタがEmacsだと知ったミーハーな理由と、@supermomongaさんイチオシのEmacsプラグイン、Evilでした。

 

** ただの食わず嫌いだったEmacsとEvilの力

 使ってみてわかったのは見出しの通りです。
Emacs実践入門とともに読んだプロダクティブ・プログラマの影響も大きいです。(かなり)
指は人間の好みと関係なしに操作に馴染んでしまえば違和感を感じなくなります。(Emacs導入と同時に親指シフト入力、NICOLAを導入しました。)
 当初はEmacsの操作に慣れようとEvil使わずに頑張ってたのですが、懸念してた通りにFP(Finger Point)が厳しくなったので導入しました。
親指シフトを導入したのも日本語文章のタイプ数を減らすためなので当然の結果でした。

 ようやくEvilどうなの?って話ですが、最高です。
未だviかvimの組み込み機能あたりにしか関心がなかったため、テキスト編集でvi並みの機能が使えれば私としては問題ないのです。
 おそらく、どちらかをヘビーに使い込んでるとVimらしくない部分、Emacsらしくない部分、が気になるはずですがどちらも深く使い込んでないため気にならない。
便利(かなり)
Evilの検索結果をインクリメンタルにハイライトできたり置換結果をインクリメンタルに表示を簡単にできるのは便利
(日本語検索が微妙に不便なのは秘密)

 

** これからテキストエディタを選ぶ人に

 テキストエディタと言うか道具の扱いは頭より体で覚えていくものです。
VimEmacsに限らず、新しいソフトの操作を覚えるのは確かに大変です。
しかし、結局覚えてくれるのはあなたの指なので頭で心配するだけ無駄です。
心配する暇があるなら覚えたい操作をその時間繰り返し練習すると幸せになれます。
そしてあなたが手に取るテキストエディタEmacsでEvilだとこの記事を書いた者として望外の喜びです。


プロダクティブ・プログラマは良い本です。買いましょう。


以上、素VimmerがEvilを始めるまで、でした。