東京の思い出5 最低のマシン、快適な仕事
( ´_ゝ`)ノシ
yoshitiaです。
2016年6月、
BIツール移行の案件が始まった。
BIツールってのは業務分析ツールのことで
事業に関しての各種データを
極力リアルタイムで
経営判断に使える形で取り出せるようにしておくやつ。
BIツールの昔からの課題として
これを必要とする規模の企業の事業データを利用しようとすると
DBが1つや2つでは足りないことがあるみたい。
今回の移行はBIツールのような用途に特化した
DWH(データウェアハウス)と呼ばれるタイプのDBで
BIツールの運用を切り替える。
現行のDBはOracleで
移行DBは別のもの。
現行で利用しているPL/SQLを
SQLに書き換えるのが仕事だった。
割り当てられたWin7PCは
RAM2GB。
おそらくはWindowsXP時代のPCを
Win7にアップグレードしたんだろうそれ。
開発用のメインPCとして割り当てられた中で
2021年の今まで一番貧弱なマシンだった。
だが、今までで一番快適だった。
というのは作業はずっとteratermの黒い画面。
資料のExcelは開く時や編集時は重いが
teratermを使ってる間は開いてるだけなので
そうストレスにはならなかった。
ひたすらSQLファイルとそれを扱うシェルスクリプトを書いていた。
楽しかった。
マシン以外に驚いたのは同じ作業に参加してたプロパーさんのやり方。
もうVSCodeも登場してる時期なのに、
ネストが深くて長いコードを読むために
シンタックスハイライト等の視覚的な支援機能を使わずに
コードを紙に印刷して
赤ペンでネストやコードの塊を区切って読んでいる・・・。
見かねて、
紙にコード印刷しなくても良くなって便利ですよ?
とは言ってみたものの後日やり方を変えた様子はなかった。
入って1ヶ月で気づいたのは
この現場はやたら必要な機材の見切りやスケジュール調整が上手かった事。
マシンは経費削減といった目的でなく作業に十分な性能のものを用意。
紙にコード印刷するやり方もクライアントとスケジュール調整が出来ていてこのやり方でも十分に間に合うからだ。
よくIT系界隈だと
作業に対して必要な性能が不足しているPCやネットワーク機器の使用を強いられる事を指して"ボロボロの斧で木を切る"と例えられる。
この現場はそういう斧しかない場合なら斧なりに納期を調整するように見えた。
かなり特殊ではあると思うが
やり方が旧態依然でも押さえる所押さえていれば
要らない苦労もなく十分に目的を達成できるのだという知見を得た。
2016年8月で一通り仕事は完了。
最後に聞いた所によると予定より半月早く終えることが出来たと。
やっぱり紙にコード印刷してたら遅くなるよなぁ・・・。
2016年9月から次の案件が決まった。